- 初心者でも挫折しない参考書が知りたい
- おすすめの参考書ルートを知りたい
- 効率の良い参考書の進め方を知りたい
こういった悩みに答えます。
私は、現役理系大学生です。受験時には物理は1番の得意科目でした。
しかし、高3の6月頃までは定期テストで23点を取るほど物理が苦手でした。物理現象や公式の意味を深く理解しておらず、公式の暗記科目のように問題を解いていました。
この記事では、苦手科目だった物理を得意科目にまでにしてくれた、私が心からおすすめする参考書を紹介します。また、効率の良い参考書の進め方、おすすめの参考書ルートまで解説します。
物理の参考書が多すぎて、どれにしたら良いか迷っている方は必見です。
超初心者におすすめの参考書:「漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる」シリーズ
結論として、超初心者におすすめする参考書は「漆原晃の物理基礎・物理[○○]が面白いほどわかる本」シリーズです。
✓実体験
私が高3の頃、同じく物理が苦手な友達にこの参考書をおすすめしたところ、その友人もわかりやすい!と大絶賛してくれていました。
その友人も物理が得意科目になりました。
面白いほどわかるシリーズは、「力学・熱力学編」、「電磁気編」、「波動・原子編」の3冊に分かれています。各章、最初は講義があって物理現象の説明や、公式の導出などがあり、その後チェック問題に入るといった構成になっています。
価格 | 各1300円(税抜) |
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ページ数 | 約300ページ(3冊で約900ページ) |
著者 | 漆原晃(代々木ゼミナール) |
レベル | 偏差値30~60 |
特徴 | 初学者でも挫折しない |
この参考書は、大阪大学出身で有名なYouTuber はなおさん もおすすめしています。
実は私がこの参考書を知ったきっかけは はなおさん でした。
以下が、はなおさんが紹介している動画です。
面白いほどわかる本シリーズの特徴を紹介
この参考書の良い点
はなおさんも紹介していますが、改めてこの参考書がほかの参考書とは何が違うのか紹介します。
■イラストや図が豊富で読みやすい
この参考書はイラストや図が多いです。なので、物理現象のイメージがつきやすいです。また、イラストはかわいくデフォルメされており、面白くかつ物理現象が頭に残りやすいように描かれています。
勉強している感覚というより、楽しくて本を読んでいるという感覚になります。面白くてページをめくる手が止まらなくなりますよ。
■講義系参考書で内容が堅苦しくない
この参考書は漆原先生と生徒のキャラクターとあなた自身の3人で授業を受けている感覚で進んでいきます。1人で勉強している感じではなく、3人一緒に勉強している感覚で楽しく進めることができます。
生徒のキャラクターは受験生がよくする勘違いや間違いををすることがあります。これによって、勘違いしたまま覚えてしまうことを未然に防いでくれます。
物理ではよくある、変なところでつまずくということがなくなります。
■物理現象がわかるだけでなく、解法まで分かるしっかり設計
物理の悩みのあるあるとして、現象はなんとなくわかった気がするけど、実際に問題を解こうとしたら、手が動かないということがよくあります。
この参考書は、公式の導出も丁寧でかつ、問題の解法がシンプルでかつ万能な方法で体系的にまとめてくれています。
テストで見たことのない問題があったとしても、この参考書で紹介されている万能な方法を使うことで解くことができるようになります。
この参考書の良くない点
ここからはデメリットを挙げていきますが、正直、強いて挙げても以下の2つくらいで、本当にデメリットが見つからないです。
・表紙が可愛い
この参考書は表紙が可愛すぎます。一見、メリットのように見えますが、勉強していたら他の人の目が気になるというデメリットになります。気になる方は、表紙を外せばよいだけで、気にならない方はむしろメリットになる方もいる要素かと思います。
表紙が変更され、シンプルで持ち運びやすいデザインになりました。(2023年 7月追記)
・3冊に分かれているため、持ち運び時に少し不便
この参考書は各分野で分けられています。もし、1度に使おうとなると3冊持ち運ぶ必要があります。
とはいえ、他の参考書も分野別に分かれているものがありますし、3冊同時に使用する機会は多くないので、大きなデメリットにはならないと思います。
具体的な進め方
ここからは、効率的な参考書の進め方を紹介します。
受験勉強では、同じ参考書を何周もすることが大切です。
1周目からすべてを理解しようとせずに、まずは1周することを目標に進めてください。完璧な理解は回数を重ねていけば自然と身についてきます。
最終的に、分からない問題が0になることが理想的です。とはいえ、時間は限られているため、最低3周を目安に進めてください。
①講義部分を読む | まずは、講義部分を読んでいきます。講義部分でその章の物理現象を理解するように努めてください。もちろん、1回で理解する必要はありません。1周目はなんとなくでも理解できればOKです。 |
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②チェック問題をする | その章の講義部分を読み終えたら、その流れでチェック問題を解いていきます。この際、間違えた問題には正の字などで、間違えたことが分かるようにしるしをつけておきます。 |
③ ①、②を各章でおこなう | ①と②を各章でおこない、1周目を終わらせます。1周目は全体の流れが分かればOKです。 |
④間違えた問題のみ2周目をおこなう | 1周目で正解した問題はもう1度する必要はありません。間違えた問題にしるしがついているので、その問題の講義部分をもう一度読み直し、その流れでもう一度チェック問題を解きます。また間違えてしまった場合は、正の字の2画目を書き足してください。これをまた各章をおこないます。 |
⑤ ④を繰り返す | ④を繰り返し、3周目以降をおこないます。1周するごとに間違える問題が減るため、1周するごとに解く問題が減っていきます。最終的に解く問題が0になるまで行うのが理想的です。 |
面白いほどわかる本シリーズが終わったあとのルートを紹介
「面白いほどわかる本」シリーズが終わった後も同じ著書のモノを使う方が効率が良いです。問題を解く際の考え方(解説の仕方)が一貫して統一されているからです。
「面白いほどわかる本」シリーズを書かれている漆原先生が出している参考書の中で、以下のような順番でこなすのがおすすめです。
- 大学入試 漆原晃の物理基礎・物理[○○]が面白いほどわかる本
- 漆原晃の物理 明快解法講座
- 漆原晃の物理 最強99題 ー 合格への最短距離
- 難関大入試 漆原晃の物理[物理基礎・物理]解法研究
もちろん、すべてをやる必要はありません。自分の受験する大学のレベルに合わせてどの参考書まで行うか決めてください。
レベルは①→②→③→④の順番で難しくなっています。それぞれの参考書のレベル、特徴は後述の内容を確認してください。
これらの参考書に加えて、志望校の過去問も行えば物理は完璧です。
最終的に到達できるレベルは?
この面白いほどわかるシリーズが終わったとき、物理に対する苦手意識がなくなり、むしろ問題を解くのが楽しくなるはずです。
漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(3冊)
偏差値30~60
講義系参考書
楽しく学習できる
基本がしっかり身につく
定期テストレベルならこれだけでOK!
ページ数:各約300ページ
難易度
解説の丁寧さ
おすすめ度
漆原の物理 明快解法講座
偏差値50~60前半
問題集
即使えるテクニック満載
頻出出題パターンを全て網羅
ページ数:約320ページ
難易度
解説の丁寧さ
おすすめ度
漆原の物理最強の99題
偏差値50前半~60後半
応用問題集
難関大学の過去問を使用
別解やテクニックが多く盛り込まれた丁寧解説
ページ数:約150ページ+約190ページ(問題+解説)
難易度
解説の丁寧さ
おすすめ度
漆原晃の物理解法研究
偏差値60前半~70以上
最難関レベルの問題集
入試で差がつく「急所テーマ」を攻略
難関大学特有の「融合問題」を親切に解説
ページ数:約370ページ
難易度
解説の丁寧さ
おすすめ度
まとめ
いかがだったでしょうか。
初心者におすすめの物理参考書は「面白いほどわかる本」シリーズです。これが終わった後は、問題集として以下の②→③→④を自分の志望校に合わせてどこまで進めるか決めて行ってください。
- 大学入試 漆原晃の物理基礎・物理[○○]が面白いほどわかる本
- 漆原晃の物理 明快解法講座
- 漆原晃の物理 最強99題 ー 合格への最短距離
- 難関大入試 漆原晃の物理[物理基礎・物理]解法研究
大学受験において、言うまでもなく時間が命です。今この瞬間から勉強を始めるのが自分にとって1番受験まで勉強の時間をとることができます。できるだけ早くから勉強を始めて、焦らずにコツコツ進めるようにしましょう!
これを機に、ぜひ物理を得意科目にしてみてください。
物理が楽しくなりますよ。
それでは。